2020年9月から11月までのアンケート調査について調査結果が公表されました。今回は全国宅地建物取引業協会連合会が公表しましたアンケート結果のポイントをお伝えします。
(出典:全宅連・全宅保証協会『不動産の日』アンケート結果より引用)
アンケート調査のポイント
- 今不動産は買い時なのか?
- 持ち家派?or賃貸派?
①今、不動産は買い時?
買い時だと思う・・・・・17.3% (+4.3%)
買い時だと思わない・・・25.5%(-3.4%)
わからない・・・・・・・57.3%(-0.7%)
買い時だと思う人が17.3%で前年から4.3%上昇しています。
買い時だと思わない人も-3.4%となり、全体的に買い時傾向が強まっている感触です。
コロナ禍という時期ではありますが、買い時だと思っている方が増えているようです。
- 買い時だと思う理由
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1位・・・住宅取得のための制度が充実しているから
2位・・・今後、金利が上昇しそうなので
3位・・・不動産の価値が安定又は上昇しそうだから - 買い時とは思わない理由
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1位・・・不動産価値が下落しそうだから
2位・・・収入が不安定または減少しているから
3位・・・地震や水害などの災害が心配だから
回答理由について
それぞれの理由として特徴的なのが
不動産の価値が上昇すると思う人or下落しそうと思う人のそれぞれ回答している方が増えているということです。コロナ禍で不況になることと、不況の地域差などが背景にありそうです。
また理由として、地震や水害などの災害を心配する声が増えています。これは近年の自然災害が多発する現状を反映しているものと言えるでしょう。
②持ち家派? or 賃貸派?
持ち家派・・・・・74.5%(-6.4%)
賃貸派・・・・・・25.5%(+6.4%)
持ち家派が下がり、賃貸派が上昇しました。
近年の傾向は「持ち家派が下がり」「賃貸派が上昇」と言えます。
5年間の「持ち家派」「賃貸派」の推移
2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | |
持ち家派 | 85.3% | 84.9% | 80.5% | 80.9% | 74.5% |
賃貸派 | 14.7% | 15.1% | 19.5% | 19.1% | 25.5% |
持ち家派・賃貸派 主な理由
持ち家派
1位・・・家賃を払い続けることが無駄に思えるから
2位・・・落ち着きたいから
3位・・・持ち家を資産と考えているから
賃貸派
1位・・・税金が大変だから
2位・・・住宅ローンに縛られたくないから
3位・・・天災が起こった時、家を所有していることがリスクになると思うから
- 持ち家派
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1位・・・家賃を払い続けることが無駄に思えるから
2位・・・落ち着きたいから
3位・・・持ち家を資産と考えているから - 賃貸派
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1位・・・税金が大変だから
2位・・・住宅ローンに縛られたくないから
3位・・・天災が起こった時、家を所有していることがリスクになると思うから
回答理由について
特徴的なのが持ち家派の「落ち着きたいから」と賃貸派の「税金が大変だから」の回答です。コロナの影響でリモートワークなど家で過ごす時間が増えたこともあり、持ち家派の「落ち着きたいから」が前年度比3.2%の増加という結果になりました。賃貸派の「税金が大変だから」は前年度比12.6%の上昇になりました。それぞれにコロナウイルスの影響が色濃く出た結果だと思われます。